イギリスの変わった風習〜パンケーキの日〜

『パンケーキの日』と聞いて何を思い浮かべますか? 私たち日本人にとってはなじみ無い風習ですが、イギリスでは、れっきとしたキリスト教にまつわる伝統行事です。今回はその由来や楽しみ方などを紹介いたします。

『パンケーキの日』はキリスト教信者がイースター・復活祭前に行う40日の断食期間(日曜日は除く)を前に戸棚の中の卵や牛乳などを消費する為や卵や牛乳で滋養を摂っておくためにパンケーキを作ったのが始まりと言われています。現在は40日間も食事制限をする人はあまり居ないので、毎年2月の告解の火曜日《Shrove Tuesday》にパンケーキを食べる伝統が維持されています。(今年は2月28日でした)《Shrove Tuesday》にパンケーキを食べるのは主に英国・アイルランド・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドなどのカトリックなどの国々です。参考までに、来年2018年は2月13日になります。

ところで、この『パンケーキの日』にちなんで、フライパンに入ったパンケーキを持ったまま走る『パンケーキ・レース』というイベントも行われます。これは15世紀から続く英国の風習で、イングランド南東部バッキンガムシャーのオルニー市に住んでいた、ある主婦が始まりだそうです。      1445年に、彼女がパンケーキを焼いていたところ、礼拝の始まりを告げる教会の鐘が鳴り響き、懺悔の時間に遅れそうになったのでパンケーキの入ったフライパンを持ちエプロン姿のまま大慌てで教会へ駆け込んだというのが、レースのきっかけという言い伝えがあります。

 オルニー主婦のパンケーキレースの様子。

昔は参加者は主婦のみでゴールは教会だったそうですが、現在は性別関係なく英各地でレースが開催されています。      参加者はエプロンにスカーフ姿で、熱々のパンケーキが入ったフライパンを持ちゴール目指して走ります。途中で3回(2回という説もあり)フライパンの中のパンケーキをひっくり返さなければ失格です。

ちなみに『パンケーキ』というと通常フカフカしたホットケーキを思い浮かべると思います。イギリスのパンケーキはホットケーキのように分厚くなく、クレープの様にやや薄めです。焼いたパンケーキは葉巻のような形に巻いて、上から砂糖とレモン汁をかけて食べます。生クリームもフルーツも使わずシンプルな味です。

 これに水をいれ、よく振りパンケーキを作ります。

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